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2011.07.16
方角
私どものように建築に携わっているものにとっては、当たり前な「神棚の向き」。
ほとんどが東か南を向くように設計されます。
それがなぜなのか気になり、常識とか通念という意味ではなく、ほんとの意味が知りたくて調べたことがあります。
「日本の信仰は、もともとは太陽を神聖なものと捉えることから始まっているので、東は、日、出る神聖な方角、南はその日があたる方角として、神棚の向きが決められている」、と、ある神職の方が書いた説明が一番納得いくものでした。
で、先日。
伊豆箱根鉄道を利用して、田町駅から市役所の裏側へ出る道をあるいて出社したときのこと。
途中に、楊原神社の前を通るのですが、何気なく鳥居を見ると・・・。
これが、西向きだったんです。
もちろん鳥居だけでなく、社殿も西を向いています。
「神棚の向きは東か南」というのなら、神社もそれが通例だとばかり思っていたので、頭の中は?????のオンパレードです。
すると、三島市広小路の三石神社や、南本町の御殿神社は北向きだったことに気づき、「え~、方角って意外と適当?」なんて思ったりして。
鬼門封じのために睨みを利かせてるって説もあるようですが、これまで、間取りのご提案時に、「神棚の向きが問題で、泣く泣くプラン変更をした」こともあるだけに、この方角の件、しっかり調べてみないと!
などと思う、長谷川でした。