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2012.02.29

やっぱり木がいいね Ⅱ



といっても、いろいろあるのは皆さんもご存知の通り。
樹木として地面に生えている状態でも個性は様々ですが、木材として加工された後の木の個性も、それはそれは面白いほど個性を持っています。

例えば、とうくりではお馴染みの「相生杉」「長良杉」といった杉たち。
杉は日本固有種のもので、(シダーを杉と解釈していることが多いですが実はマツ科の植物です)育成している地域によって含水率や曲げ強度に大きく変化がでるそうですが、それらを上手く利用して生活に取り入れてきた先人の知恵は、さすがというもの!
とうくりでは、杉のもつ肌触りの柔らかさ・温もり・木肌の色味のよさで、床材の標準としています。



「柔らかくって傷つきやすいんじゃない?」と良く聞かれます。
もちろん、傷は付きます。
でも、杉じゃなくても傷はつきますよね?

特に既製品のフロア材の場合、傷が付いたら中の合板が出てしまいます。
直すには、表面を貼りかえるか樹脂系のもので埋めて色付けをするのが一般的。
無垢の杉(杉だけじゃないですが)なら、木の持つ復元力である程度のものなら目立たなくさせることが出来ます。
何より、肌触りの柔らかさ・なめらかさは比べようもありません。
あ、過剰な湿度を吸ってくれる調湿性能も、無垢の木ならでは!

年ごとに少しずつ色や艶に変化が出てくるのも楽しみになりますよ。

とうくりのワーキングデスクは長良杉のはぎ合わせパネルで出来ています。
この冬、ファンヒーターを掛けることが多いせいもあって、多少の反りが出ています。
これも無垢の木の特徴のひとつ。
湿気を吸ったりはいたりを繰り返し、素材は成長し続け、強さを増していきます。
反りすぎても困りますが、そんな癖を理解したうえで適材適所に使ってもらえたら、長い年月を掛けて育ってきた杉もきっと喜んでくれてるはず。

強くて優しい杉の良さ、伝わりました?

長谷川

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