施工事例

2018.05.09

絶景の「WAGA家!」

目の前には、広い空と富士山!  

 

 

こんな恵まれた環境に、絶景の「WAGA家!」ができました!

 

 

 

 

広い玄関には、

 

 


古い伊豆石が鎮座しています!

 

 

下駄箱の取っ手は

 

 

クリだったりします!

 

 

 

富士ひのきの列柱の裏には

 


お施主さん手作りの、樫の木のフックが!

 

 

 

その向こうには、なんか落ち着く和室!

壁は

青漆喰の櫛引仕上げ!

 

 

 

 

緑に囲まれた開放的なLDKには

  

 

とうぜん

 

 

薪ストーブが!

 

 

食器棚も造りました!

 

 

 

 

階段は、伊豆のひのき!

 

1段目の下は

 

 

格納庫になっています!

 

 

 

 

階段を上がると

 


途中から2方向に行けます!    

 

 

 

ぐるりと回れます!    

 

 

 

 

スピーカー置き場もあります!  

 

 


水周りは、まとめました!  

 

物干しスペース  

 

収納

 

洗面・トイレ

 

眺めの良いお風呂

 

 

 みんな一部屋にしました!

 

 

 

実は、トイレも

 

眺めが良かったりして・・・・・

 

 

 

 

トイレから、バルコニーに出れる!

 

 

そんな、お施主さんのアイディア満載のWAGA家!   できました

 

 

 

1年住んでみて

木の家に決めた理由、とうくりさんに決めた理由

私たち夫婦は、農業という生業に関わる中で、持続可能性のない産業、経済活動などを応援しない人生を選ぼうと考えるようになりました。

人間中心でない、これ以上壊さない生き方を実践したい、生産者としても消費者としても、裏表のない生き方をしようと。

だから日々の買い物も、誰が、どういうストーリーの中で生産してくださったものを選ぶのかという選択そのものが、生き方を宣言する行為だと考えています。

そういう観点をもって、「家を建てる」という大きな買い物を考えたときに、池田さん方々のこだわってこられた家造りの哲学に共感できたことが、木の家、とうくりさんにお願いしたいと考えた大きなポイントでした。

最初に見学させて頂いたTさんのお宅と、ご夫婦の暮らし方が素晴らしかったことも。

また、そのご夫婦ととうくりスタッフの皆さんとの関係性がとても近く、家造りを共にやり遂げた「仲間」の様でもあり、こういう関係を築ける方々にお願いできれば安心だと思いました。

不動産屋とのトラブルを抱えていた私たちを、親身になって助けてくださった池田さんの人柄にやられた、ということも。もちろん。

とうくりさんと家造りをして

間取りなどを決めていくとき、私には、始めから「こう暮らしたい」という理想がわりと明確にあったので、そこと、とうくりさんならではの構造(薪ストーブを中心とした、暖気、涼気の行き渡る空間づくり)とを、どうすり合わせていくか、という作業でお手数をおかけしたことと思います。

素人の勝手な妄想に辛抱強く付き合って頂きました。感謝です。

家造り中のスタッフさん、職人さん達の対応

職人の皆さん、どなたも本当に気持ちのいい、カッコいい方々でした。

住まわせて頂いて1年以上経ちましたが、家中のそこここに、皆さんの技術と、情熱を感じます。あの方々の、あの手で、心を込めて造られたものだと感じて生活できるなど、なんて贅沢で幸せなことだろうと思います。

そういう家造りをプロデュースしてくださった、とうくりスタッフの皆さま、本当にかけがえのないお仕事をされているなと。

住み心地

妻の方は以前、新築のヘーベルハウスに住んでいました。阪神大震災でヘーベルハウスは一棟も倒壊しなかった、火事にも強いということで、その当時、とにかく安心して住みたいという気持ちだけで選びました。

モダンで素敵な家が出来上がったのですが、住んでみると、冬は毎日すごい結露、床は氷みたい。日中仕事で家を空けるから締め切っていて、帰ると、冬は鼻が痛いくらい冷えてるし夏は蒸し風呂。各部屋それぞれ気密性が高く、どの部屋にも冷暖房が必要。・・・と、今となっては良いところを思い出すことが難しい感じでした。

とうくりさんの家は、真冬、もちろんストーブを点けないと寒いけど、陽射しさえあればやんわり温かくて、杉の床や檜の階段は、痛いような冷たさにはならない。

吹き抜け周りや階段の手すりも同じで、日常触れるところがほぼ木だから、ヒヤッとしない。これがなかなかありがたい。また、二重サッシということもあるかと思いますが、結露ゼロ!思い切って大きくとった窓際もさほど冷えを感じない。

夏場、仕事から帰って玄関を開けると、外より家の中が涼しく感じる!すごい~。

昨夏エアコンを点けたのは、息子が帰省した日、一日だけでした。あとは扇風機で十分。(うちは中山間地で基本涼しいのではありますが。)夏場は、お付き合いのあるハイグレードのホテルへ泊まらせてもらうことがありますが、もう出かけたくない。うちが最高です。

安心して暮らせるという点も、ポイント高いです。
耐震ランク3も、ダンパーもですが、なにより安全性に対する池田さんの考えがしっかりしておられるし、設計士さんに見学会でちらちらお会いできるというのも、安心できる。

お気に入り、こだわりポイント

夫の一番は、2階寝室手前、一間程度のスペースです。朝一番、カーテンを開けて富士山に挨拶し(冬場は真っ暗で見えないけど)、ヨガマットを敷いて、30分程度ストレッチや筋トレ、瞑想を行います。階下と話もできるし、眺めも(家の中も外も)いいし、一人にもなれるし、なにかと居心地の良い空間です。

 妻の一番は、2階のトイレ。次に一階のパソコン周り。本棚、カウンター、パソコンやプリンターの位置など、たくさん打ち合わせさせてもらって、ピタッと収まり、気持ちよく仕事できます。ありがとうございます。

 あと、夫婦ともに外観も大好きです。山小屋風な屋根に煙突、外壁の質感や色あい、そこにデッキとパーゴラのダークブラン。いいなあ。

使いにくいところ、改善してほしいところ

・冬場の乾燥

屋内の空気は、梅雨の時期を除いて基本的にカラッとしています。
ああ、木と漆喰が湿気を吸ってくれているんだなと感じます。
ただ、冬場はどんどん乾燥していって、40%を切ります。今の時期は30%近くになってしまう。
毎日ストーブの上でお湯を沸かしていますが、その湿気はロフトへ流れていってしまい、行った先の柱や漆喰がぐんぐん吸い込んでいる様に感じます。
「調湿するから一年中快適」なのかと思っていましたが、そうではない。
加湿器を何台もつけたOBさんがあるとか、あれこれ経験がある様なので、事前に説明があれば有難かったです。
生活圏である1階、2階に湿気がほしい・・・。やはり加湿器ですか・・・ ・引き戸

以前手直しして頂きましたが、湿度80%に近いあたりで、引き戸2か所が大変扱いにくくなります。2~3年で落ち着くと伺いましたが、日々動かすものなので(一階トイレはいいとして)、とりあえず困ります。
これだけの影響が出ることも事前に説明がほしかった。別の選択肢や対策を検討することができたかと。

・薪置き場

とうくりさんの家において、乾いた薪を保管して置ける「屋内」のスペースが、大変重要だというのが実感。
それも、普通の薪、焚き付け用、中くらいのものと、各サイズ分けて置けないと、日々ストーブを点ける作業が円滑に行えません。
(例えば雨の日の次の日、屋外の薪棚にいた薪を燃やそうと思っても、たいへん扱いにくいものだということは、実際にやってみるまではわかりません。)

今後間取りを提案、検討する際、このことを、ぜひしっかり説明してあげてほしいです。
うちの場合、玄関の土間部分を現在の大きさにしたのは、たまたまだったかと。
これが半分しかなかったら、薪に押されて本当に狭い玄関になってしまっていた。
もしくは、無理やりリビングに薪置き場を作ることになっていた・・・、困ります。
始めからわかっていれば、余裕をもったプランを立てられます。

・やっぱり気になる露出配線

リビングの真ん中の。あそこだけ露出になるなら、そう言ってほしかったな~。
露出にならない様、位置の相談をさせてほしかった。
あと、電気の関係では、2階トイレの換気扇スイッチの場所。リモコンの位置とのかねあいを考えてから付けてほしかった。

薪ストーブ

上記「薪置き場」で触れたように、薪の管理にとても気を遣います。
雨が続いたりして、乾いた薪が少なくなっていくことの精神的な圧迫感、心細さ・・・、この、薪に支配されてる感は一体・・・?これも、他にない薪ストーブの温かさを知ってしまったがゆえのことか、いや、これしか暖房の手段がないんだから、当たり前か。

冬の朝、真っ暗な朝5時、ストーブの世話から一日が始まります。
まずダンパーを開けて、エアも全開にして、炉を開いて、前日の汚れをぞうきんで綺麗にします。
灰を均して、焚き付けをかっこ良くくべて、マッチで火を点けます。
ストーブトップのやかんや鍋、コーヒー用のポットに水を汲み、しばし焚き付けの燃え方を眺め(梅ちゃんいつもありがとうと感謝しつつ)、温度を確認し、必要な太さの薪を足していく。

・・・こんなスローで手のかかる暖房器具って!

しかしこれが、精神を落ち着ける儀式の様でもあり、熾し方を失敗しながら、だんだん感得してくることが喜びでもあり。

その後、シュンシュンとお湯が沸くと、美味しいコーヒーを淹れて、トップを開けてパンも焼きます。ストーブの前にお盆で机を作って、二人で火にあたりながら朝ごはんをいただきます。だんだん空が白け、富士山が見えてきます。

とても幸せな時間です。

その他

あれこれ書きましたが、とうくりさんでお世話になれて、本当に有難かったと思っています。
この立地にこの建物が建ったことで、富士見ニュータウンの価値が上がったと言われます。
どなたをお招きしても、皆さん感嘆されます。

50代からのローン返済は大変なんですが、この建物で過ごす日常は、なにか特別な贈り物の様に感じていて、決断してよかったと、心から思っています。

とうくりスタッフの皆さん、本当にかけがえのないお仕事をされていると思います。
ぜひ早くたばこをやめて、変なダイエットもやめて、後進を育て、心身ともに健康な状態で、末永いお付き合いをお願いしたいです。よろしくお願いします!

最後にこの家のテーマですが、私としては図面の段階から「ミニマム+リッチな現代の山小屋」というイメージで考えていました。「絶景」はおまけのようなもので。池田さんの最近のネーミング、ネタがつきたんだか、考えるのをやめたんだか、ちょっとねえ。(笑)